

そこの大学生!
悪いことは言わん。今すぐ歯医者の予約をしなさい。
1年半ぶりに歯医者に行ってきました
2017年10月、ぼくは近所の歯医者の待合室にいた。
最後に歯医者に行ったのは1年半前。軽い虫歯を何本か治療した記憶がある。
それからかなりの年月が経っていたが、正直歯のトラブルなんてないと思っていた。
別に歯が痛むわけでもないし、朝昼晩の食後には必ず歯磨きをしている。
あえて言えば、左上の親知らずが邪魔なことぐらい。
てなわけで、久しぶりに歯医者の予約をしたときも、「親知らずを抜くついでに、悪いところがないかついでに診てもらおっと」ぐらいのノリであった。
まあ軽い虫歯が2.3本あるぐらいだろうな…と。
歯科検診の様子がおかしい
そんなわけで、何の不安もなく歯医者に向かったぼく。
衛生士さんに「どうぞ〜」と案内されて診察台に座る。
「とりあえず悪いところがないか診てほしい」と予約時に伝えてあったので、最初に歯科健診から始まる。小学校のころ、誰もが経験したことのあるアレだ。
担当の先生がぼくの歯を1本1本チェックして、それを衛生士さんが記録していく。
先生「右上から。健全、健全、シー、シーオー、マル、シー、マル、シーオー、健全、…」
ん…???
この感覚、味わったことのある人も多いはずだ。
ぼくは歯科治療についての知識があるわけでもないし、なんなら理系ですらない。
根っからの文系で、ゆるふわ学部のゆるふわゼミでゆる〜く卒論を書いているゆるふわパーマの大学生だ。
そんなぼくでも1つだけ分かることがある。
ぼく「シーとかシーオーって、絶対問題ある歯だよな…?」
トラブルだらけやんけえええええええ!
ということで一抹の不安を感じながら歯科検診を終えたぼく。
通っている歯医者さんは最近改装したばかりで、めちゃくちゃ綺麗な内装&最新の設備が揃っている。
診察台の前には1台ずつTVモニターが付いているし、(ご丁寧にも)iPadで患部をアップにしながら歯の悪いところを説明してくれるのだ。
例に漏れず、ぼくの口腔トラブルについても、秋元康をちょっと若くした風貌の院長先生がこれでもかと説明してくれた。
結論から言おう。
(予備軍も含めて)虫歯が8本!
歯周ポケットが4mmの歯が何本かある!!
うわ…こいつの口の中やべえな…と引いてしまったそこのあなた。
安心してほしい。
ぼく自身がいちばんドン引きしている!!!
まあ虫歯が2.3本かな〜♫とナメていた自分を殴ってやりたい。
ぼくの口内はトラブルだらけなのであった。
虫歯と歯周病について少し語らせてくれ
…とまあ、ここで終わって「お前らも歯医者行けよ!」と締めてもいいんだが、それだけでは読者のみなさまに危機感を持ってもらえない。
自分の歯の状態にドン引きしたぼくは、それから虫歯や歯周病についての知識をかき集めた。
そこで素人ながらにはっきり言えるのは、「口に違和感を感じた時点で、かなりトラブルは進行している」ということ。
「歯医者は歯が痛くなってから行くもの」と考えている人も多いかもしれない。
でも実際は、痛くなった時点で重症なのだ。
虫歯の5段階
まず虫歯について。
ぼくたちは「虫歯」と一口に呼ぶが、実は5段階の症状に分かれている。
- CO(シーオー)
歯の表面にあるエナメル質(上画像の白い部分)が少し溶けている状態。痛みはほとんどなく、削らずにフッ素塗布などで様子を見ることもある。
- C1(シーワン)
エナメル質だけが溶かされた状態。痛みはほとんどなく、通常は削って詰め物をする。
- C2(シーツー)
虫歯がエナメル質の下、象牙質(上画像のオレンジ色部分)まで進行した状態。冷たいものや甘いものが染みたり、痛みが出る。虫歯を削って詰め物をする治療が必要。
- C3(シースリー)
虫歯が神経まで到達した状態。ズキズキとした痛みを感じ、神経を抜く治療が必要。
- C4(シーフォー)
歯の根っこまで虫歯が到達した状態。神経が死んでしまっているので、痛みを感じなくなる。歯を抜くしかない。
痛みを感じた時点でC2かC3
この説明で分かる通り、「歯が痛くなった」状態というのは、すでに虫歯がC2〜C3の段階まで進行してしまっている。
実際、ぼくの虫歯で一番ひどかったのはC2だが、歯医者に行くまでに「痛い」と感じたことは1回もなかった。
ということで読者のみなさんは肝に銘じていただきたい。
歯が痛くなってから歯医者に行くようではかなり遅い。
初期の虫歯は痛みを伴わないし、「どれだけ早期治療できるか」が歯の寿命を長くするポイントなのだ。
たぶんあなたも歯周病予備軍
次は歯周病について。
結論から言うが、これを読んでいるあなたもたぶん歯周病予備軍だ。
日本人の8割が歯周病と言われているこの時代、「自分は歯周病じゃない」と考えるより、「歯周病の進行をどうやって食い止めるか」を考えるほうがはるかに合理的である。
老人に歯がないのは、虫歯ではなく歯周病が原因
歯周病とは、歯周病菌により歯ぐきや骨が破壊される病気のこと。
じいちゃんばあちゃんに歯がないのは、虫歯ではなく、この歯周病が大半の原因だ。
もっと言うと、「自分は虫歯にならないから歯周病も大丈夫」というのも勘違い。
虫歯の原因となるのは「ミュータンス菌」という細菌なのに対し、歯周病の原因となるのは別の細菌だから。
虫歯と歯周病、それぞれ原因菌が違うので、たとえ虫歯が少なくても歯周病のリスクは往々にしてある。
歯周ポケットの深さで進行度がわかる
最近CMでもよく聞くようになった「歯周ポケット」という言葉。
簡単にいうと「歯と歯ぐきの間の溝」のことで、この深さによって歯周病の進行度が分かる。
歯周ポケットの基準には諸説あるが、だいたいの目安としてはこんな感じだ👇👇
- 〜2mm…大丈夫
- 3mm〜4mm…軽度の歯周病
- 5mm〜6mm…中度の歯周病
- 7mm〜…重度の歯周病
ぼくは4mmの深さの歯周ポケットがいくつかあるので、すでに歯周病にかかっていることになる。
そして、「20代前半で歯周病とかさすがにないわ〜」と思っているあなたも他人事ではない。
悪いことは言わないから、とりあえず歯医者に行って検査してもらおう。
歯周病ケアに必須のプラークコントロール
歯周病を食い止めるためにいちばん大事なのは、歯垢(プラーク)を取り除くこと。
歯垢は食べカスではなく細菌の塊。歯の表面に付着している、白くてネバネバしたやつのことだ。
この歯垢を放っておくと、細菌が歯ぐきに炎症を起こして歯周病となる。
フロスか歯間ブラシは20代でも必須
ではどうやって歯垢を取り除くのか?というと、歯ブラシ以外に「フロス」か「歯間ブラシ」を必ず使う。これは20代であっても必須だ。
歯と歯の間、歯と歯茎の間はどう頑張っても歯ブラシが入らない。
歯ブラシだけの使用では歯垢除去率が60%程度なのに対し、フロスや歯間ブラシを併用すると除去率は80%以上になる。
ぼくと同じ20代前半なら歯間ブラシはたぶん入りにくいので、糸の細いフロスがおすすめ。
糸巻きタイプが使いづらいなら、Y字タイプのものを使おう。(ぼくが実際に使っているのもこれ👇👇)
いつも通り歯ブラシで歯を磨いたあと、フロスを使って、歯と歯の間を1本ずつ掃除していく。
最初はめんどくさいが、歯磨きで取れなかった食べカスが取れたり、歯垢のイヤな臭いを体感するうちに絶対に習慣になる。
ぼくも実際、どんなに飲み会で帰宅が遅くなってもフロスをサボらなくなった。
歯と歯の間に取りきれてない汚れがあるのに、それを放ったらかしにして寝るなんて気持ち悪すぎるからだ。
自宅ケア+定期的なクリーニングが大事
歯ブラシに併用してフロスや歯間ブラシを使うのが大事!と書いたけど、これだけでは残念ながら不十分。
どれだけ自宅でケアしても取り切れない歯垢はあって、口内に残った歯垢は48時間程度で硬い「歯石」へと変化してしまう。
この歯石はフロスや歯間ブラシでも取り除くことは不可能で、歯医者でのクリーニングが必要になる。
クリーニングが必要な頻度は個人によって違うらしいけど、虫歯になりやすかったり歯周病が進んでいるなら「3ヶ月に1度」がいいかなと。
ぼくは現在も通院中だけど、治療が終わったらすぐに「ちょうど3ヶ月後の手帳」にクリーニングの予定を書き込むつもり。
今回の通院で「歯医者は予防のために行くもの」とやっと気づいたので、今後も定期的にクリーニングに通おうと思う。
どれだけ若い大学生でも、とりあえず歯医者行っとけ
ということで「歯のトラブル怖いぞ!」ってことを書いてきたけど、まずは歯医者に行くのが本当に大事。
歯に痛みがなくても虫歯や歯周病は進行してるし、早めに気づくことで自宅ケアのモチベーションにもなる。
ぼくみたいな20代前半だと「まだ余裕っしょ」ってナメがちだけど、まったくもって余裕じゃない。
明日の授業はサボってもいいから、とりあえず歯医者の予約をしよう。
今ちゃんと検査しておくことで、40年後の歯の本数が10本違っているかもしれない。

尾道ミント(おのみちみんと)

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